現在使用される低音巻弦の芯が、織物産業である合成糸製品のナイロンマルチフィラメントからできているのに対し、リュートおよびギターのプレーン弦で使用されるナイロンまたはカーボンモノフィラメントは、釣り糸産業の製品です。
ナイロンの釣り糸同様に、織物繊維も、楽器弦のために最適にデザインされてはいません。この先、化学企業との協力関係を築くことができれば、弦製造業者にとって、この分野における改良の可能性は無限に広がっていきます。それまでは、市販の材料から最良の選択をしなくてはなりません。
リウトフォルテの張弦は、低音の巻弦に加えて、プレーンナイロンおよびカーボン(PVF)弦から構成されます。これらの弦は、特定の楽器に絶妙にマッチします。巻弦は、リウトフォルテファミリーの楽器のために特にデザインされた特製品です。これらは、リウトフォルテ社からのみ直接購入できます。
音域間のバランスが、すべてのモデルの弦の組み合わせにおいて、完璧に発揮され、他の追随を許しません。低音がヘ音記号よりも1オクターブ低い場合でさえも、低音部と高音部の混ざり合うレベルは非常に高く保たれます。高密度の新材料が、低音巻弦のために使用されており、これは弦長の短い楽器の低音弦に少なからず輝きを与えます。